レベッカ・ホルン、アバター、ウィリアム・ケントリッジ

これらを怒濤のように3日間で見た訳です。

そして、書き出すにあたり既に頭はごっちゃになっているのでした。

まず結論から言うと、どれも面白かったです。
楽しさがあり、見る心地よさがちゃんとあった。

レベッカ・ホルンは映像をもう3〜4時間延々と見てみたのだが、内容はよくわからないにもかかわらず、見れてしまうという現象。
心地よいわからなさだった。

それは個人的には女性の作品に多いのだが、(鴻池朋子とかもだろうか)なんだかよくわからないまま完結(本人にはよくわかっているのだろうが)している不思議さというか、そういうものに引きつけられる気がする。
ダンスパートナー、ラ・フェルディナンダ、バスターの寝室、と年代ごとに映画をとっているのだが、よく出てくるものとかが一貫しているので、見ているうちに不思議と自分のなかするりと入り込んでいるなにかを感じてしまう。

言語に翻訳されないそういうものを見つけたとき、楽しい気分になるので、しかるのち楽しくなってきた自分を発見した。

惜しむべきはバスターの寝室の肝心なところで入眠し、頭が後ろにかっくーん!となり、あ、なんでもありませんよと、平然を装う。などという事態がおこったことだけである。

次。アバター。

スクリーンのど真ん前、まさに最前列であったので強烈。視界全部を支配された。
ストーリーはざっくり言ってしまうとナウシカともののけ姫足してマトリックスとかもいれてみた感じなのだが、もはや超エンターテイメント映像の前ではそんなことは気にならない。

とにかく楽しい、面白い、を追求するとこうなってくるのかというある種暴力的なエンターテイメント。162分の拘束を感じさせない映画でした。たまにはこういうのもいいと思った。

ちなみに川崎で見たので本来のIMAX形式で見ました。それがよかったのかどうかはわからないが。

それにしてもあの青いやつらどこまで人間とおんなじなんだ。英語までしゃべりやがる。
そして今第五惑星という映画を思い出しました。
異星人とみしらぬ惑星でふたりぼっち。

http://www.amazon.co.jp/%E7%AC%AC5%E6%83%91%E6%98%9F-DVD-%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%B3/dp/B000E42Q0O

個人的にはランキング5位以内の映画なので気になったら見てみてください。


はい。次。
ウィリアム・ケントリッジ。

このおじさんもまたよかった。
初期の作品は私の好きな映像作家である辻直之の作品の元?というような木炭アニメーションで、ぼーっとみてたら結構な時間が過ぎた。

心地よい、小気味よい絵のうまさ、捉え方という感じで、素早くラフに描かれているのにその場面が頭に思い浮かんだ。辻さんの作品とは違って、写実的でメッセージ性もあるのだが、それをぼーっと眺めても心地よくなる、絵を描くたのしさみたいなのがあった気がする。

そして、そこから時代が進むとこのおじさんはどんどんメディアをとりこんでいっているのだが、なんかエネルギッシュ。

例えばアルミかなんかの円柱の周りにプロジェクターで投影して、円柱に映り込んでいる像がちゃんとブツに見えるという、昔の視覚装置を現在に持ってきた、というような作品があったのだが、非常にアナログでありながらデジタルであるという無理のない適応の仕方でいいなあと思った。

映像もインスタレーション形式の展示になっていて、四方からいろいろな試みがやってきて刺激的だった。

絵の中身を失わず、かといって頑固にならず、現在進行形の作家なんだということがよくわかった。きっと本人もエネルギッシュにちがいない。こういうおじさんになりたい。




そんなわけでむずむずとアニメーションを作りたい気持ちが再燃してきた。
しかして、その前にちゃんと絵を描ききれなければとも思うのであり、んぐんぐ。


今日の。





そんなわけで、入試業務が近づく今急いでインプットしている訳です。

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