卒制をみて。







とりあえず、Jazz研で年は同じですが後輩の齋藤雅美さんの作品ですが。
結局これが一番印象に残ったかもしれない。
作った人を知っているからということもあるのだろうけど、シンプルで潔いところがよかった。
卒制となるとついあれもこれも、となってしまうわけだけど、それを木版のパターンへ落とし込み、柱にして天井にくっつけてインスタレーションしている。

非常にさっぱりしていているが、他の作品でも出てくる蛇を思わせるような爬虫類の冷たい感触が場所と合っていておもしろい。
色もかなり派手だけど何版も重ねられていて単に派手好きの女の子、みたいなありがちなところからは脱しているし、コンクリートの質感との対比がよい。

3日間ちらちらと卒制に行ったけど3回みたのでお気に入りなのだと思う。
版画の他の人々(見た中で)はなんかちょっと、ほわー、ふわー、はんなりー、とした感じだったので余計目立ったのかもしれない。
しかし、人間ときには自らのパトスをビビッドに叩きつけなければいけないと思う(笑)

僕はとにかく常にやりすぎになり、潔くならないので、大体こういう人々(大抵女の人)の作品を見ると頭をぶん殴られたような気になります。
シンプルにすることが自然と身に付いているのだろう。

ちなみに、lamb君の同時期の作品。
http://www014.upp.so-net.ne.jp/h-t_web/1_16.htm

なんか若いですが、カオスですね。


話は戻り、卒制ですが、写真を見たかったので映像の人のをちらっと見ました。
まあ正直いいのはなかったんですが。
考えることはあった。

とにかく多いのが、木漏れ日とか木とか古い壁とかのほんわかきれい系およびはかなげ系、そしておもしろ写真系。
なんかやはり学生の写真を見るとプロで活躍している人の目線はもう、かみそりのようにするどいなと感じてしまう。

まあ、見て回って見つけられた分の話ですが、1枚1枚とか2、3枚の流れくらいまでならちょっといいかな、と思うのもあったけど全体を見るともっと選んで絞った方がいいのでは?という感じ。
展示してある分×5くらいの中からさらにしぼってやっと見えてくるような気がした。

もちろんもう少し問題意識のある人もいて、インクジェットのつまったやつから発想してみたりとかしてて少し面白かったけど本質的な何を見るか、何をフレームに納めるかについてはよくわからんかった。

最近写真を参考程度に撮り始めてようやくあ、写真も面白いなと思ったけど、まだそれはペンと絵具ほど自由じゃないし、まして普通の風景を撮っただけじゃ何も起きない。

自分は絵を描いてきたので、おそらくそのペン・絵具的感覚が実際の建物や写るもので充分と思ったときには写真を作品としてやっていけるのかもしれない、と思うのだが、映像科の人々のように(おそらく)そうではない人々は一体どのようなことを思いながら写真をとるのだろうか、気になる。





あと、彫刻は全体的にどれもよかったです。

あと、日本画は全体的にどれもだめでした…。

同じくらいの人数なのになぜこうも揉まれ感に違いが出るのか…。先生こいつはまずいですよ。



<その他>

フェリーニのサテリコンを購入。


自力で自転車の後輪を交換。

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